2月10日(日)に筑波大学情報メディアユニオン 情報メディアホールにおいて、つくば市とワークショップ「日本ワインの夜明け~日本ワインのこれからを考える~」を共同開催しました。つくば市は2018年1月につくばワイン・フルーツ酒特区に認定され、現在、ワイン・果実酒生産・販売を通した街おこしを進めています。T-PIRCは地域連携活動の一環として、これまで当センターが培ってきたフランス・ボルドー地域の教育・研究機関との提携関係を地元に還元するため、昨年度よりつくば市の「‘ワインの街’づくり」への支援を行っています。
本ワークショップでは「日本ワインのこれからの発展のための方向性を探る」を主題とし、昨年、交流協定を締結したボルドー・サイエンス・アグロ (農学系グランゼコール)よりGuilherme MARTINS教授 、国内大手ワインメーカー・メルシャン㈱より田村隆幸氏(シャトーメルシャン勝沼ワイナリー長)、酒類総合研究所より後藤奈美氏(理事長)を講師として招聘し講演して頂きました。また、講演後、本学OGであり、現在、市内でワイナリーを営んでいる今村ことよ氏をモデレーターとして、パネルディスカッションを行いました。後藤氏、田村氏からは官民の立場から現在の日本国内におけるワイン醸造の現状や企業戦略をご紹介頂き、MARTINS教授からはつくば市域でワイン生産を行う上での様々な助言・提言を頂きました。前日の降雪にも拘わらず、会場はほぼ満席となり、パネルディスカッションでは聴衆からも意見・質問が相次ぎ活発な議論が行われました。参加者からは、生産者を含む産官学の連携の場として非常に有意義な催しであったという声を頂きました。
T-PIRCでは今後もこのような活動を通して地元自治体や産業界との連携を図り、当センターの研究や国際連携活動の成果を地元に還元する取り組みを継続していきます。
毛塚幹人つくば市副市長の開会挨拶 MARTINS教授による講演
パネルディスカッションの様子 江面浩T-PIRC長の閉会挨拶
会場の様子
前日の降雪にも拘わらず多くの参加者に恵まれました